音楽に関わるシゴト

レコーディングエンジニア



【音楽 仕事ファイル bP9/ レコーディングエンジニア 】

レコーディングエンジニアはスタジオで、時にはライブ演奏の会場で、

質の高い音楽を記録するためになくてはならない存在です。

音楽のジャンルによってさまざまな知識を駆使して、その音楽に

最適な録音環境を整えます。

レコーディングの後はトラックダウンという、いわゆる仕上げの作業が

待っていますが、これひとつでその音楽が素晴らしいものになったり

あるいは台無しになったりもします。

鋭い耳と音楽センス、そして音響機器を自在に操る高い技術をもってサウンドに

豊かな色彩を与えていく、いわば音の演出家。

求められている音を敏感にキャッチする感性が必要です。


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いかに素晴らしいアイデアのもとに、アーティストが素晴らしい演奏を

したとしても、それが狙いどおりのサウンドになっていなければ、

そのレコーディングは成功したとは言えません。

レコーディングエンジニアはその鍵を握るまさにキーパーソンで、

極端な話、最低限エンジニアさえいればプロデューサーは不要とも

言われるほどです。

逆にレコーディングプロデューサーを目指す人にとっては最短距離とも

言える職業です。


ひとつの楽曲が仕上がるまでにはさまざまな過程があります。

たとえばまずドラムスやベースなどのリズムセクションを録音し、

次に管楽器を入れて、さらに弦楽器を入れ、コーラスを入れて、カラオケを作り、

最後に歌手が歌を入れる。

これらの過程でさまざまな音響機器を駆使してチャンネルごとに収録した音を

ミックスダウンし、音のエンジニアリング(音とそのバランスを整えること)を行い、

またディレクターや各ミュージシャンがイメージする音色を作って、最終的に

マスターテープを作るのがレコーディングエンジニア(ミキサー)の仕事です。


ミキサーの仕事の第一段階はミキシングコンソール(調整卓)を使って

マルチトラックレコーダーに楽器ごとに録音を重ねていきます。

今のポップミュージックのレコーディングでは、24チャンネル、48チャンネル、

あるいはそれ以上のミキシングコンソールを使います。

そのときに、各楽器からその曲にもっともふさわしい音が録れるように

マイクをセッティングしたり、ミキシングコンソールのイコライザーやほかの

エフェクターなどを駆使します。

すべての楽器から最良のテイクを収録したら、最終的にCDなどを聴くような

ステレオ2チャンネル、または5.1chサラウンドのようなマルチチャンネルに

全部の音の素材をミックスしますが、ここがミキサーの腕の見せどころ。

トラックのサジ加減ひとつで、サウンド全体の印象はガラッと変わったものに

なってしまうからです。


アーティストやディレクター、アレンジャーの希望を反映させながら

ひとつの曲を仕上げるまでには、何百回もの試行錯誤が繰り返されます。

それを苦労とせず、どこを改善していけばよいかを断えず自問自答しながら

納得のいくまで努力を重ねていける人が、信頼されるミキサーといえるでしょう。


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レコーディングスタジオでは年俸制を採用しているところも多く、その場合の年収は

300万円から500万円程度。フリーの場合は時給8000円程度が相場です。

労働時間は1日10時間以上で、何日間も睡眠を削ってがんばることもザラで

思った以上に体力と音楽に対する情熱が必要な仕事です。


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スタジオで扱う音響機器やコンピュータの操作に長けていることはもちろん、

楽器や楽譜に対する専門知識や音楽的なセンスを持っていることが必須。

加えて、1つのアルバムを完成させるまでには数週間から数ヶ月かかるため、

その間をともにするアーティストやディレクター、アレンジャーほか様々なスタッフと

意思疎通ができるコミュニケーション能力や人間性も大切です。


レコーディングスタジオでは、採用の9割を専門スクール卒が占めるといいます。

スタジオに就職してアシスタントエンジニアからチーフに昇格するまで早い人でも3年。

最初は辛抱が必要です。仕事で意欲的なところを見せていれば、それだけ早く

ディレクターやアレンジャーから指名され、他所のスタジオから引き抜きの誘いが

あるケースも少なくありません。


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【音楽の仕事 bP9/ レコーディングエンジニア 】

2006年01月30日 13:05